歴史的みかん名産地熊本「天水町小天」| 自然栽培柑橘

更新日:2023年12月12日 公開日:2023年12月11日

天水小天の自然栽培温州みかん

こんにちは!自然果樹園ナチュラルスタイルの井田敦之です。

美味しいみかんが育つ地理的条件や環境に恵まれている熊本県の天水町小天(てんすいまちおあま)では、古くからみかん栽培が盛んに行われてきました。

小天でのみかん栽培の始まりは、「日本書紀」に登場する柑橘の祖神が関わっているともいわれています。江戸時代には、加藤清正からみかん栽培地として奨励された土地でもあります。

みかんの産地として名高い天水町小天に、江戸時代から代々続くみかん農家、村上和喜さんがいます。

果樹の自然栽培は非常に難しいといわるなか、村上さんは無農薬・無肥料で温州みかんを育ててきました。

今回は村上さんに、天水町小天の地理的特徴や自然栽培に対するこだわりを伺いました。記事の最後には本人による動画もあります。ぜひご覧ください。

熊本県「天水町小天」のみかんの歴史

みかん名産地天水小天の風景

温州みかんの名産地とうたわれる熊本県玉名市天水町小天(てんすいおあま)は、有明海に隣接した地域です。

天水小天におけるみかん栽培の歴史は非常に古く、遡ると「日本書紀」や「古事記」に出てくる田道間守(たじまもり:柑橘の祖神)が、1800年前に天水町小天の農民に橘(柑橘の木)を植えさせたことで栽培が始まったといわれています。

江戸時代には加藤清正公が、天水地域を柑橘栽培に適している土地だと奨励した記録もあるようです。また、かの有名な文豪、夏目漱石の小説「草枕」の舞台にもなり、同作にも天水のみかん畑が登場します。

昔から天水小天地域は、みかん栽培の要所として名を馳せていたんですね。

現在は、収穫量・品質の両面において全国的にも有名な温州みかんの産地として知られ、秋から冬になるとみかん狩りを楽しむ人々でにぎわいます。

参考出典:小天ミカンのあゆみ
参考出典:田道間守

なぜ温州みかん名産地といわれるのか?

みかん園の石垣

天水町小天のみかんを美味しくする特徴は主に3つあると言われています。

1) 太陽の光をじっくり浴びる南向き斜面であること。
2) 有明海からの潮風が吹き込むこと。
3) 先人たちが築いた地域独自の石垣による太陽光の反射。

天水町小天のみかん園の斜面が南側にあるため、太陽光を充分に浴びてみかんが育つことができます。

また、有明海に隣接しているため、海からの潮風が吹き込んできます。

1)と2)はこの地域特有の自然環境です。

そして3)の石垣に関しては、この天水町小天地域の昔の先人達がみかんを美味しく食べてもらいたいという想いで組み上げたものです。

石垣を組むことで、石垣が太陽光を反射して第3の太陽の役割と果たしているといわれています(第2の太陽は海からの太陽光の照り返し)。

この石垣により、みかんの樹は吸収する水分量が抑制され、水分ストレスを受けますが、この水分ストレスが糖度を上げる効果があるといわれています。

これらの条件が揃った天水町小天は、美味しいみかんができる名産地だと昔から言われているのですね。

天水町小天産の自然栽培温州みかんの味

村上自然栽培温州みかん半分カット

私たちがお届けしているのが、天水町小天で育った自然栽培温州みかんです。

自然栽培とは、無農薬かつ無肥料で農産物を育てることです。

自然栽培では、甘味を作る肥料をまったく入れません。よって、温州みかん本来の味をお届けできると考えています。

生産者の村上和喜さんは、江戸時代より代々続く天水町小天のみかん農家さんです。小さい頃からみかんを食べてきたので、小天のみかんの美味しさを知っている農家さんです。

村上さんには、美味しいみかんを届けるためにこだわっていることがあります。それは「選果機」を使用しないことです。

通常、一般のみかんはサイズごとに分けるために選果機を通します。みかんは選果機内を転がり各箱に分類されますが、転がり落ちる途中でみかんの細胞が壊れる可能性があります。これを防ぐため、村上さんは目視で確認し、一つ一つ丁寧に手で選別しています。

村上さんが愛情を込めて、無農薬・無肥料の自然栽培で育てた温州みかんです。みかん本来の美味しさを味わっていただければと思います。

最後に、こちらの動画もぜひごらんください。

みかんの名産地熊本県「天水町小天」とは

自然栽培みかん農家の村上さんに天水町小天の地域的な特徴を伺いました。
美味しいみかんができる条件が揃っている地域ですね。

村上さんの温州みかんは10月から1月までのお届けとなっております。

村上自然栽培温州みかん「村上自然栽培温州みかん」はこちら

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