荒尾梨の果汁はなぜ瑞々しく美味しいのか?秘密は土に!

更新日:2020年9月9日 公開日:2020年4月10日

成生梨園の土

熊本県荒尾市は、梨産地として100年以上の歴史を誇る
全国でも有数の梨の産地です。

荒尾市はもともと、有明海に面しており
豊かな水源と穏やかな気候に恵まれ、農業には最適な環境です。

そのため、昔から質の良い作物を多く生産することができ
近隣の地方に出荷することができました。

荒尾には、沢山の梨農家の方がいます。
毎年秋になると、様々な品種の梨が期間限定でオープンされる直売所にずらり。
荒尾の秋の風物詩です。

そんな荒尾に、あるこだわりを抱き続け
いまでもそのこだわりに情熱を燃やす梨農家の方がいます。

荒尾梨の無農薬栽培にこだわり続けている農家、高塚さん

成生梨(新高梨)

梨の栽培に、農薬は欠かせません。
農薬を使わないと、病害虫が大発生してしまうのです。

ところが、この農薬を最大限抑えて梨を栽培している農家の方がいます。
高塚成生(たかつか・なりお)さんです。

高塚さんは、35年前に親から農園を継ぎました。
高塚さんには、その頃から変わらない想いがあります。

それは、「子どもたちが安心して食べられる梨が作りたい!」
という想いです。

高塚さんのお子さんは、アレルギー体質でした。
化学物質を含む農薬の使用は、子どもの健康を損なうのではないか。
高塚さんは、このような懸念を抱いていたのです。

農薬を使わない栽培方法を編み出すために
梨の木を何本も枯らしながら試行錯誤を繰り返し
ついに実現させました。

荒尾梨が生き生き育つ!他所とは違う高塚さんの農園

高塚さんと梨の木

農薬の完全不使用は難しかったのですが
最大限抑えた独自の栽培方法を編み出した高塚さん。

高塚さんの農園の特徴は

①薬剤を使わないので、多種多様な生き物がいきいきと棲息している。
②病害虫がついても、自然と消えてゆく。
③冬期にクヌギの葉を敷き詰め、落葉樹と同じ環境を生み出している。
④クヌギの葉の腐葉土を通った雨水はミネラルを豊富に含み、梨の水分となる。

農園の生き物

特に③と④は、他所の農園とは全く異なっている特徴です。

荒尾梨の果汁を作っていたのは、土だった!

クヌギの葉を敷き詰める成生梨園

梨は、土の性質によって味に影響が出やすい果物です。
そのため、常に新鮮な土壌を保たなければならず、細やかな管理が必要です。

高塚さんの農園は、冬期にクヌギの葉を敷き詰めます。

クヌギの木

クヌギはブナ科の落葉樹で、実はおなじみのドングリです。
幹の一部から樹液が染み出るため、夏には多くの生き物の住処になります。
クヌギの葉は、落ちるとそのまま腐葉土としても活用できます。

梨園の土壌

梨園に降り注いだ雨は、クヌギの葉の腐葉土を通り
ミネラルが豊富な“森の雫“となって
梨の瑞々しい果汁を作り出す水分となるのです。

ミネラルをたっぷり含む水はけの良い土壌は梨の栽培に最も適しており
香りの豊かな梨を作るための秘訣でもあります。

高塚成生の荒尾梨

高塚さんが作った梨は
高塚さんの名前にちなんで成生梨(せいじょうなし)と名付けられました。

通常、梨栽培においては、甘味を増すため肥料を使用しますが
成生梨では、肥料を一切使用しません。

従って成生梨は、慣行栽培のものとは違う「甘味の質」が異なるのです。

成生梨

梨が生き生きと育つように、落葉樹林と同じ土壌環境を作っているので
梨の木自身が創り出す梨本来の甘みとなっているのです。

その美味しさと丸々とした大きさから、贈答品としても人気があります。
一度食べたら忘れられないほどの美味しさに
その後も自ら買い求める方も多くいらっしゃいます。

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