歴史ある荒尾梨が愛され続ける理由、有袋栽培とは!?

更新日:2021年6月3日 公開日:2019年11月15日

成生梨(荒尾梨)

熊本県荒尾市は、全国でも有数の梨の産地として知られており、150戸ほどの生産農家さんがいると言われています。

今から110年以上前の明治41年(1908年)に荒尾で初めて梨の樹が植えられました。

大正時代に入ると生産農家が多くなり、徐々に梨産地の荒尾として有名になってきたのです。

今回は、一人の生産農家さんの作業を見て、荒尾梨が愛されて続けてきた理由をお伝えいたします。

荒尾の梨農家さんは、35年以上にわたり農薬を最大限に使用しない栽培に挑戦してきた梨農家:高塚成生(たかつか なりお)さんです。

荒尾梨の特徴は有袋栽培

梨の袋掛け

有袋(ゆうたい)栽培と聞いたことがございますでしょうか?

有袋栽培とは、梨一つ一つに袋掛けをすることです。
これが大変なのです。

袋がけは、梨の軸(ヘタの部分)を持って、袋が梨にあたらないようにそっと入れていき、口の部分を針金で縛ります。軸が短かったり、木の枝が邪魔をしたりするので、袋かけはとても労力のいる作業です。

しかし、袋がけをすることで、虫や鳥からの食害や病気を防ぎ、風雨からも実を守ることができるます。
また、皮のキメが細かくなり、全体を綺麗に仕上げることもできるので、 袋がけはとても大事な工程です。

荒尾梨が見た目の綺麗さにもこだわり有袋栽培をしていることが全国でも支持されてきた理由の一つです。

荒尾の梨農家の方々は、手間暇をかけて丁寧にこの袋かけを行っているのです。

高塚さんの荒尾梨の無農薬栽培に挑戦する想いは、子どもたちのため

高塚さんは、熊本県荒尾市で生まれ育ち、35年前に親から梨園を引き継ぎました。
高塚さんには、その時から変わらない想いがあります。
それは「子ども達が安心して食べられる美味しい梨を作りたい」という想いです。

高塚さんは、自身のお子さんがアレルギー体質だったことからも
無農薬栽培には強い想いがありました。
そして35年の年月をかけ、農薬を最大限使用しない独自の栽培法を産み出したのです。

農薬を最大限使用せずに荒尾梨を作っている高塚さん

成生梨(新高梨)

梨の栽培には農薬が欠かせません。
一年に20回ほど使用されるといわれますが、農薬を使わないと、食害を及ぼす虫が大発生してしまうのです。

高塚さんは最大限農薬を使用しないと心に決めましたが、
落葉果樹である梨の無農薬栽培は非常に難しく高塚さんは、これまでたくさんの梨の樹を枯らしてきました。

完全無農薬は難しかったのですが、これまで梨の樹を枯らせてきた経験から
最大限農薬を使用しないギリギリのラインを見極めて栽培することができるようになり
安心安全の、子供たちが喜ぶ梨の生産を実現可能にしました。

高塚さんの荒尾梨には自然の恵みがたっぷり!

成生梨園の土

高塚さんの栽培法は、周りの梨農家さんとは全く異なっています。
最大の特徴は、冬期にクヌギの葉を梨園に敷き詰め
落葉樹林と同じ土壌環境を梨園に創り出している点です。

高塚さんの梨園の土壌は、多様な生物が生息しています。
梨園に降り注いだ雨は、クヌギの葉の腐葉土を通り
ミネラルが豊富な“森の雫“となって 梨の果肉において重要な果汁を作り出す、水分となるのです。

自然の恵みをたっぷりと受けて実った、もぎたて新鮮な高塚さんの梨を、是非ご堪能下さい。

袋掛けした梨も大きくなり、袋を破ってきました。

新高袋はちきれる

贈られた人が思わず声を上げて感動するような大きさと甘さを実現し守るために
高塚さんは日々丹精込めて梨の木を手入れしています。

食べる人の心と体が喜ぶような梨を作りたいという想いから生まれた
農薬を最大限使用せずに作った高塚さんの梨を体感してみて下さい。

高塚成生の荒尾梨

もぎたて新鮮な荒尾梨は、自然由来の養分からできていますので
小さなお子様や年配の方でも安心してお召し上がり頂けます。
大切な人への贈り物としても人気があります。是非一度ご賞味ください。

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