荒尾梨は大きい品種の仲間。ギネス記録は新生児並み!?
梨にはたくさんの品種があります。
それぞれ大きさ、形、色など見た目が少しずつ異なっていて
食べ比べてみると、味の違いにも気づきます。
日本で有名な梨の産地といえば、ふなっしーでおなじみの千葉県ですね。
栽培面積、収穫量とも日本一です。
梨栽培には欠かせない袋掛けをしない無袋栽培が可能な土地であり
一世を風靡した二十一世紀梨の発祥の地です。
二十一世紀梨は、青梨の代表格ですが
赤梨の代表格、豊水や幸水、新高などは国内の生産量トップ誇る品種です。
中でも新高は、その大きさが特徴。味だって格別なんです!
荒尾梨は、大きさも味もジャンボ級!
新高梨は、大正時代に生まれた梨です。
和梨の中では3番目に多く生産されている梨で
特徴は、なんといってもその大きさ。
国内で一番多く生産されている豊水や幸水の重さが250~300gなのに対して
新高は500~800gもあり、大きいものではなんと1.5㎏にも実るのだとか。
そんなに大きいと、逆に味が薄いのでは?と思うかもしれません。
しかし糖度は13度以上あり、とっても甘く果汁もたっぷりの梨なんです。
果肉は白くて柔らかく、香りも芳醇。
贈答品としても人気の高い品種なんですね。
新高梨は、晩生(おくて)品種。
豊水や幸水の比べると収穫時期が遅いので、店頭に並ぶのはだいたい9月~10月下旬です。
行楽シーズンの秋に人気の梨狩りにもぴったりですね!
荒尾梨で知られる新高の生産量トップは熊本県
新高梨の栽培面積が一番広いのは、熊本県です。
熊本県荒尾市は、梨産地として100年以上の歴史を誇る土地。
新高梨は荒尾のシンボルとして広く知られています。
荒尾で新高梨が盛んに作られ、全国的にも有名になったのには
炭鉱の歴史が深く関わっています。
荒尾は明治期より、炭鉱が栄えていました。
県外から炭鉱に集まった多くの労働者が
故郷に新高梨を贈り物として次々に送ったことから
一気に荒尾の新高梨の名が広まったといわれています。
故郷の家族に新高梨を贈るのは一つのステータスでもあり
人々はこぞって送り、そのことを自慢していたのだとか。
そんな荒尾の新高梨は、荒尾ジャンボ梨と呼ばれており
毎年全国からたくさんのファンに買い求められています。
荒尾梨を超えるギネスを記録した梨の重さは新生児並み!?
大きさと重さが特徴の新高梨。
そんな新高梨よりもはるかに大きい梨があるんです。
それは、愛宕(あたご)梨。
愛宕梨も大正時代に生まれた梨です。
大きさは平均して1㎏もあり
シャキシャキした食感とたっぷりの果汁がとっても美味しい梨で
貯蔵性にも優れ、翌春まで出回るのだとか。
愛宕梨の重さは、ギネスを記録しており
なんと3,400gにも達したのだとか!生まれたての赤ちゃんくらいの重さです。
家族みんなで食べても1週間分はありそうなほどの重量ですね。
秋になったら梨を食べ比べし、いろんな味や食感を楽しむのもいいですね!
もしかしたら梨マイスターになれるかもしれません!?