荒尾梨がお菓子にも使われる理由とは?ポイントは糖度
秋のフルーツといえば、梨。
梨産地として100年以上の歴史を誇る熊本県荒尾市では、毎年秋になると、道沿いに沢山の直売所がオープンします。
市内外から買い求める人々や観光客で賑わう直売所の風景は、荒尾の秋の風物詩ともいうべきのどかな様子です。
そんな荒尾では、荒尾ジャンボ梨というとても大きな品種の梨が贈答用としても大変喜ばれ
昔から今日まで根強い人気があります。
荒尾市で農薬を最大限使用せずに35年以上梨を作り続けている高塚さんの
お菓子にも活用される荒尾梨の美味しさをご紹介します。
荒尾梨は糖度13%以上!厳選された梨をお届けします
現在国内で生産されている梨の品種で多いものに、豊水と新高があります。
梨の品種は、果皮の色から黄褐色の赤梨系と、淡黄緑色の青梨系に分けられますが 多くの品種は赤梨系で
豊水と新高もこれに該当します。
豊水は、国内での生産量が多い品種で知名度も高く、 秋になると、八百屋やスーパーでもよく見かける品種です。
豊水の味は、強い甘みと優しい酸味。果汁もたっぷりと含んでいて、とてもジューシー。
糖度は、ほとんどが12度以上もあり、梨特有のシャリシャリとした食感も楽しめます。
収穫は8月下旬頃から始まり、10月初旬まで続きます。旬の時期は9月です。
「荒尾ジャンボ梨」としても知られている新高は豊水に次いで生産量の多い品種です。
「ジャンボ」と言われているように、大きさはソフトボールほどに実ります。
大きさは平均的に800gもあり、ずっしりと重いのが特徴です。
果実の大きさは、1.5kgに達する事もあり、子どもの頭ほどの大きさのものもあります。
新高梨の果肉は白くて軟らかく、果汁もたっぷりで香りも芳醇。
糖度は12度以上もあり、とても甘く感じます。
また、非常に日持ちが良いもの特徴の一つです。
ぴったりとラップに包んで冷蔵庫に保存すれば、1ヶ月ほどは持ちます。
その見栄えする大きさから、贈答品としても人気のある品種です。
収穫は10月から始まり、11月まで続きます。旬の時期は10月です。
高塚さんの作る荒尾梨は、糖度が15%を超えるものもあり、非常に甘くジューシーな梨です。
荒尾梨は幅広いメニューに大活躍!
冷蔵庫で程よく冷やし、皮を剥いてカットして食べるのが、梨そのものの甘さと爽やかな果汁を味わうことができますが
タルトやジャムにしたり、コンポートにしてもとても美味しく食べられます。
高塚さんの梨は、レストランでコンポートとしても利用されています。
コンポートとは、果物を水や薄い砂糖水で煮るのですがレストランの方より
「この梨は糖度が13度以上もあるので、砂糖なしでそのままいけます」
とのことでした。梨そのものの甘さがしっかりと実に凝縮されているので
コンポートにしてもとても美味しく食べられます。
コンポートの他にも、パウンドケーキに梨を織り込んだものもあります。
こちらもとても美味しく、カットした梨をそのまま食べるのが苦手なお子様も、美味しく食べられます。
荒尾梨を作っているのは、梨一筋35年の高塚さん
荒尾市には沢山の梨農家の方がいますが、
その中で、35年以上安心安全の梨作りを目指してきた梨農家がいます。
その方の名前は、高塚成生(なりお)さんです。
落葉果樹である梨の無農薬栽培は非常に難しく、高塚さんは、これまでたくさんの梨の樹を枯らしてきました。
完全無農薬の実現は難しかったのですが、これまで梨の樹を枯らせてきた経験から、35年の年月をかけて、最大限農薬を使用しないギリギリのラインを見極めて栽培することができる独自の栽培法を産み出すことに成功したのです。
その結果、梨農園には多くの生物が棲みつき、他の梨園とは全く違う世界を梨園に作っています。
高塚さんは、収穫時期になると毎朝、梨の食味をして収穫適期を見極めます。
梨の特徴の一つとして、追熟をしない点が挙げられます。
つまり、収穫したタイミングで味の善し悪しが決まるのです。
高塚さんは、早めの収穫等はせず、その適期を見極めて収穫して発送をいたします。
高塚さんの作った梨は、高塚さんのお名前にちなんで成生梨(せいじょうなし)と呼んでいます。
安心安全の成生梨を、是非ご賞味くださいませ。