荒尾梨を作る高塚さんが農薬不使用の栽培にこだわる理由とは

更新日:2022年3月31日 公開日:2020年4月3日

高塚成生と荒尾梨

わたしたちが生きてゆく上で欠かせない食。
一日三食、栄養バランスの良い食事を食べていますか?

忙しいこの現代社会の中で、健康的な食生活を送るのはなかなか難しいことです。
つい、外食や総菜で済ませてしまう、という人も多くいらっしゃるのでは。

美味しくてお腹が満たされれば、それで満足という人もいらっしゃるでしょう。
でも、その食べ物に含まれる栄養素や添加物は何か
考えたことがありますでしょうか?

わたしたちが日々口にするものは、野菜や肉など、自然のものから出来ていますが
野菜類などの作物には、農薬が使われていることがほとんどです。

薬、という漢字が含まれている農薬。
“薬”だから、わたしたちの食の安全を守り、健康を保つのに役立っていると思いがちです。

しかし、農薬は決して無害というわけではありません。

何しろ、自然界に生きる虫を殺してしまう薬ですから
人体にとっても、少なからず影響を及ぼしていると考えるのが自然です。

そんな農薬を、最大限使わず
果物を栽培している希少な農家さんがいます。

荒尾梨=荒尾ジャンボ梨が有名な荒尾市

伝統の荒尾梨

熊本県荒尾市は、梨産地として100年以上の歴史を誇る
全国でも有数の産地です。

荒尾市で作られている梨の品種には
豊水、新高、幸水、あきづき、秋麗などがあります。

中でも新高は、その見栄えする大きさと美味しさから、贈答品として人気があり
荒尾ジャンボ梨と呼ばれ、全国に出荷されています。

成生梨新高ジャンボ梨

早いもので、8月から収穫が始まります。
そして10月までの3ヶ月間、荒尾市では多くの梨農園で梨の収穫が始まり
多くの直売所がオープン
します。

旬を迎えた梨は甘く、果汁もたっぷり。
爽やかな口当たりとさっぱりした後味は
おやつや食後のデザートにもぴったりです。

荒尾梨栽培においてある強い想いを抱いていた高塚さん

新高の収穫

梨栽培に欠かせない農薬を、最大限使用せずに
独自の栽培法で梨を育てている高塚成生さん(たかつか・なりお)

高塚さんが、農薬不使用というこだわりを抱いているのには
ある想いがあったからでした。

35年前に、親から梨農園を継いだ高塚さん。

そのときから高塚さんには
「こどもたちが安心して食べられる梨を作りたい!」という想いがありました。

高塚さんのお子さんは、アレルギー体質でした。
化学物質などを含む農薬を子どもの口に入れることは
健康被害などの懸念があったのです。

荒尾梨の農薬不使用栽培で高塚さんが編み出した独自の方法

高塚さんの土のこだわり

高塚さんは、この想いをなんとか実現させようと
試行錯誤を繰り返しました。
何本もの梨の木を枯らしてしまうこともありました。

しかし、この想いが梨の木に届いたのか
農薬を最大限使用せずに栽培できる方法を編み出すことに成功したのです。

高塚さんの農園には、沢山の生き物が棲みついています。
農薬を抑えているからこそ、小さな生き物も精一杯命の業火を燃やしてゆけるのです。

農園の生き物

これらの生き物の存在が、病害虫を寄せ付けていないことに繋がっています。

さらに、高塚さんの農園は、落葉樹と同じ土壌環境を創り出しています。
これが、他所の農園とは全く異なる環境です。

クヌギの葉を敷き詰める成生梨園

最大の特徴は、冬期にクヌギの葉を梨の木の地面に敷き詰め腐葉土を作っている点です。
農園に降る雨はこの腐葉土を通ることで、ミネラルが豊富な森の雫となって
これがそのまま梨の水分となるのです。

成生梨園の土

高塚さんの作る梨は、 後口の良い甘味を特徴とした 美味しい梨として
全国各地から評判をいただいています。

成生梨

農薬を最大限抑えているので、小さなお子様でもご年配のかたでも
安心してお召し上がりいただけます。

高塚さんの想いが詰まった梨を、是非ご賞味ください。

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