荒尾梨の品種はいくつあるのか
![梨の品種](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2020/06/nasi820.jpg)
中国が原産といわれ
日本には弥生時代に伝えられたとされる梨。
秋になると、お店にはたくさんの品種の梨が
ずらりと並んで
秋だなぁ〜としみじみ実感しますよね。
そんな梨には、たくさんの品種があります。
それぞれの梨の品種名ってご存知ですか?
品種ごとに異なる味の特徴もあるんです!
<目次>
梨の種類は3つ
![洋梨](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2020/06/yonasi820.jpg)
梨は大別して、3つの種類に分かれます。
和梨、中国梨、洋梨です。
日本で主に作られているのは和梨。
滑らかな食感の洋梨とは違い
シャリシャリした食感が特徴の和梨は
海外ではサンドペアと呼ばれ、あまり人気がなかったそうです。
シャリシャリ食感は、石細胞という細胞によるもの。
リグニン、ペントザン、セルロース、シリカ
などの働きで、細胞膜が固くなっているんですね。
日本一の生産県は
ふなっしーでお馴染みの千葉県です。
続いて茨城、栃木、福島、鳥取と続きます。
![成生梨](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2019/10/nashicut820.jpg)
さらに和梨は、赤梨と青梨に分かれます。
違いは皮の色。
黄褐色の赤梨は黄褐色、青梨は淡黄緑色をしています。
赤梨に代表される梨には幸水、豊水、新高が
青梨系には二十一世紀などがあります。
![](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2020/06/nashishukaku820.jpg)
二十一世紀は、一時期人気があり一世を風靡しましたが
その後減少し、現在では幸水や豊水などの
赤梨系が大半を占めるようになりました。
荒尾梨の主な品種
![荒尾梨マンホール](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2020/01/荒尾マンホール.jpg)
熊本県荒尾市は、明治より続く梨の産地です。
その歴史は100年以上。
有明海に面した豊かな水源と
緑豊かな環境が、昔から農業には適した土地でした。
荒尾市で作られる梨を荒尾梨と呼びます。
荒尾梨には、赤梨系の品種がいくつか作られています。
【豊水】(ほうすい)
![成生梨(豊水)](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2019/08/housui550.jpg)
豊水は、国内での生産量が多い品種で知名度も高く
八百屋やスーパーでもよく見かける品種です。
ほどよい酸味と甘みが絶妙な梨です。
果汁もたっぷりと含んでいて、とてもジューシー。
糖度は、ほとんどが12度以上もあり
梨特有のシャリシャリとした食感も楽しめます。
収穫は8月下旬頃から始まり、10月初旬まで続きます。
旬の時期は9月です。
【新高】(にいだか)
![成生梨(新高・ジャンボ梨)](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2019/08/niitaka550.jpg)
豊水に次いで生産量の多い品種です。
特徴はなんといってもその大きさと重さ。
子どもの頭ほどの大きさほどのものもあり
重さは1.5kgに達することも。
(ちなみにギネス記録は3キロ近いんだとか!)
果肉は白くて軟らかく少ない酸味で果汁はたっぷり。
香りも芳醇です。
糖度は豊水と同じ程度あり、とても甘く感じます。
その見栄えする大きさから
贈答品としても人気のある品種です。
【幸水】(こうすい)
![幸水](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2020/06/kosui820.jpg)
褐色または黄緑がかった褐色が特徴の梨。
甘さの中にもほどよい酸味があり
果汁もたっぷりです。
その味と質の良さは長年にわたり
高い人気を得ています。
【秋月】(あきづき)
![あきづき](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2020/06/akizuki820.jpg)
2001年に品種登録された、新しい品種です。新高・豊水・幸水を交配させて生まれました。
果肉は柔らかく、果汁が多いのも特徴。
少ない酸味と香り高い点も特徴のひとつです。
荒尾市でも徐々に増えてきています。
【秋麗】(しゅうれい)
熊本県では平成20年から出荷が始まった
比較的新しい品種です。
幸水と筑水の交配によって誕生した青梨で
果汁が多く、果肉が柔らかいのが特徴です。
荒尾梨をつくる高塚さん
![](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2019/07/niitakaharvest.jpg)
荒尾で作られる新高は
荒尾ジャンボ梨とも呼ばれ
贈答品として大変人気のある梨です。
荒尾ジャンボ梨の歴史は深く
明治期より栄えていた炭鉱で働いていた人々が
故郷の家族にこぞって送っていたそうで
そこから一気に荒尾ジャンボ梨の名が
全国に知られていったともいわれています。
![荒尾炭鉱](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2020/01/tankou.jpg)
荒尾市で梨を作り続けて35年以上の
高塚成生(なりお)さんも、荒尾ジャンボ梨を作っています。
高塚さんの梨栽培は、他所と異なっています。
それは、農薬を最小限に抑えていることです。
「子どもでも安心して食べられる梨が作りたい」
という想いから、この栽培に挑みました。
![子どもが喜ぶ果物](https://kumamoto-natural-fruits.com/wp-content/uploads/2019/09/nashitaberu820.jpg)
高塚さんの梨は、雑味のない爽やかな味わいが特徴で
全国にリピーターが多く、毎年完売します。
大切な人、お世話になった人に
美味しいだけじゃなく、体にも優しい高塚さんの梨を召し上がっていただければ
喜ばれること間違いナシ!ですね。