無農薬の荒尾梨はこのような人におススメです!
スーパーや八百屋に行くと
形や色が揃ったきれいな果物や野菜がたくさん並んでいます。
わたしたち消費者は、何の疑問を抱くことなく
それらの作物を手軽に買うことができますよね。
でも、その作物がどんな風に生まれたのか
想像したことはありますか?
そして、どんな栄養が含まれていて
食べると体にどんな作用をもたらすのか
ご存じでしょうか。
実際の農業の現場を知ると
食べ物の大切さが身に染みてわかり
自然と感謝の念がわいてくることでしょう。
荒尾梨の無農薬栽培に挑む高塚さん
熊本県荒尾市の梨農家、高塚成生(たかつか・なりお)さんは、今から35年以上前に、親から農園を継ぎました。
35年前でも、農薬使用の慣行栽培が日本の農業の柱であり、大量生産・大量消費を実現させるのに農薬は欠かせないものでした。
多くの農家、そして消費者が、農薬使用に何の疑問を抱くことなく慣行栽培で育てられた作物を食べていたのです。
しかし、1970年代から日本各地で公害が起こりました。化学物質の健康被害や環境汚染などが社会問題となり、安全な食を求める声が高まってきたのです。
高塚さんのお子さんは、もともとアレルギー体質でした。そのため、農薬などの化学物資が含まれる食べ物を食べさせたくない、という想いがありました。
そのため、無農薬の荒尾梨作りに取り組むことを決意。
周囲の農家が農薬を使用する中、高塚さんだけが無農薬栽培に取り組んでいたので逆行する道を歩み続けてきたのです。
荒尾梨の無農薬栽培はハイリスク・ローリターン
通常、梨の慣行栽培では、年30回以上も農薬をまきます。収穫が終わった冬の間も、まき続けるのです。
農薬には、防虫剤、除草剤、梨特有の病気を防ぐものなど、多種類。機械で一気にまきます。
対して、無農薬栽培はその名の通り、農薬を使いません。農薬散布の手間がかからないので、作業工程は楽なのでは?と思われますが、実は全くの逆です。
農薬を使わないと、虫や病気が大発生してしまうので、木の幹や葉っぱ、実を一つ一つ確かめ、手入れしなければなりません。
除草剤もまかないので、雑草だらけになってしまいます。雑草は生えすぎると、梨の木に必要な養分を吸ってしまうので、手で刈りとらなければなりません。
どんなに細かく丁寧に手入れしても、虫や病気を完全に防ぐことはできないので、慣行栽培に比べると、収量は少なくなります。
しかも形や色も不揃いになるため、売れにくくなってしまうのです。
多くの人手間をかけているのに、わすがな成果しか得られない無農薬栽培。
無農薬栽培で生計を立てるのは、非常に困難なことです。
それでも35年以上も無農薬に挑戦し続けている高塚さん。
「子どもたちに安心安全の梨を食べさせたい」
という一心でここまで続けてこれたのです。並々ならぬ強い信念があったからに他なりません。
無農薬の荒尾梨はこのような方におススメです。
高塚さんは、農薬を最大限に抑えた独自の方法で荒尾梨を栽培しています。
2017年には、完全無農薬を実現。
梨の無農薬栽が不可能といわれている中で成し遂げられたのは、高塚さんのほかに日本では片手の指で数えるほどの農家しかいないでしょう。
それくらい、無農薬の梨栽培は難しく、根気のいることなのです。
農薬を最大限に抑えて作られた高塚さんの荒尾梨は、ベタつかない爽やかな後味が特徴です。したがって、以下のような方におススメです。
①安心して食べれる梨を探している方
②歴史ある伝統的な梨を食べたい方
③朝食に安心の果物の果汁と体に摂り入れたい方
④甘さが保証された梨をお探しの方
⑤大切な人に満足して頂ける贈り物をお探しの方
まとめ
令和二年は、前年からの暖冬と長雨、さらには台風という気候変動、悪天候に見舞われ、特に新高梨は収量が減ることが予想されました。
それでも生き残った梨は、安心安全で美味しく育ち、今年もたくさんの人に届けることができました。
果樹の無農薬栽培に取り組む人はなかなかいない中、高塚さんのように信念を持って挑む人は、非常に希少な存在です。
これからも、高塚さんの挑戦を、全力で応援してゆきたいと思います。