荒尾梨はいつから出荷されるのか?|自然果樹園の高塚成生の梨
こんにちは!自然果樹園ナチュラルスタイルの井田敦之です。
秋になると、甘い果汁を楽しめる梨。
日本では様々な品種の梨が各地で作られていますが、早い品種では8月には収穫が始まります。
八百屋やスーパーに出回る梨を見ると、秋の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。
梨産地として100年以上の歴史がある熊本県荒尾市は、味も見た目も格別な梨が沢山作られている全国的にも有名な地域です。
荒尾市で作られる梨がいつから出荷開始しているのかをご紹介致します。
<目次>
知る人ぞ知る荒尾梨
荒尾市は、熊本県の北西部に位置しています。
荒尾市には、九州最大級の遊園地グリーンランドや 世界文化遺産の万田坑
そして、国内有数の広さを誇る荒尾干潟があります。
そんな深い歴史と豊かな自然に恵まれた荒尾市の特産品の一つである荒尾梨。
今や全国で愛される梨として、私たちの舌を唸らせています。
荒尾梨の歴史は、今からおよそ110年前の明治41年(1908年)に、梨の木が植えられた事から始まります。
元々、有明海に面する荒尾市は、豊かな水源と穏やかな気候に恵まれ、農業には最適な環境でした。そのため、上質な作物を多く生産することができました。梨もその一つだったのです。
荒尾梨は、関東の市場に出回ることは少ないため、贈り物などで荒尾梨の味わいに惹かれると、その後、自分で探される方が多くいらっしゃいます。
荒尾梨の旬を迎えると荒尾の道沿いには、沢山の梨農家さんの直売所がオープンします。荒尾の秋の風物詩ともいえるほど、沢山の種類と数の梨でにぎわっています。
梨産地100年以上の歴史がある荒尾の様々な品種の梨
現在、荒尾の梨農家は150戸以上あり、生産高は約2000tにものぼります。
最近では、多品種の栽培に挑戦する農家さんが多く存在し、荒尾の直売所にも、沢山の品種の梨が並んでいます。
その品種の中でも主なものに、幸水・豊水・あきづき・新高などがあります。それぞれの品種について紹介します。
①幸水(こうすい)
出荷時期: 8月上旬から中旬
現在日本で一番多く生産されている梨です。大きさは約250~300gくらいで、他の梨に比べるとやや小ぶりではありますが、とても果汁が多く、果肉も柔らかく甘みも強いです。皮の色は、褐色または黄緑がかった褐色です。長年にわたり高い人気を得ている品種です。
②豊水(ほうすい)
出荷時期: 8月下旬から9月中旬
豊水は、幸水に次いで国内での生産量が多い品種です。幸水に比べると酸味があり、やや大きめです。酸味と甘みの絶妙なバランスが特徴の一つでしょう。糖度は、ほとんどが12度以上もあり、梨特有のシャリシャリとした食感も楽しめます。
③あきづき
出荷時期: 9月下旬から10月初旬
あきづきは、「新高×豊水」と「幸水」を交配させて誕生した赤梨です。2001年に品種登録されました。実は大きめで、500gほどになります。果肉は柔らかく、豊水や幸水に比べて酸味が少なめで、きめの細かい肉質と爽やかな甘みが特徴の梨です。
④新高(にいたか)
出荷時期: 9月上旬から10月下旬
豊水に次いで生産量の多い品種です。 大きくそしてずっしりと重いのが特徴です。果実の大きさは、1.5kgに達する事もあり、子どもの頭ほどの大きさのものもあります。果肉は白くて歯ごたえがあり、果汁もたっぷりで糖度の高さが最大の特徴です。 糖度は12度以上もあり、とても甘みが強いです。
荒尾梨で最も有名な梨が、荒尾ジャンボ梨
荒尾梨の品種の中でも、実が格段に大きく甘みも強い新高梨は「荒尾ジャンボ梨」としてよく知られています。
荒尾において新高は、昭和の初め頃から作られるようになりました。そして現在では、全国有数の新高の栽培面積を誇るほどになり、荒尾ジャンボ梨は、全国的に有名なブランド梨として知られるようになったのです。
また、荒尾ジャンボ梨が有名になった理由の一つには、荒尾の産業も深く関係しています。
荒尾は明治期より、三井三池炭鉱の1つとして大変栄えていました。 炭鉱で働く為に全国各地から集まった人々が、自分の故郷に「荒尾ジャンボ梨」を次々と送り 、そこから一気に「荒尾ジャンボ梨」のブランド名が広がったとも言われているのです。
新高は、その大きさと形、そして美味しさから「梨の王様」とも言われています。また、非常に日持ちが良いもの特徴の一つです。ぴったりとラップに包んで冷蔵庫に保存すれば、1ヶ月ほどは持ちます。
10月に出荷が始まる荒尾ジャンボ梨は、その見栄えする大きさから贈答品としても喜ばれ、人気があります。
この荒尾で最も安心安全にこだわった荒尾ジャンボ梨をお届けします!
一般に梨栽培には、農薬を多量に使用します。
これはもはや一般常識です。この荒尾市においてもそれが普通です。
荒尾市には沢山の梨農家の方がいますが、
その中で、35年以上安心安全の梨作りを目指してきた梨農家がいます。
最大限農薬を使用せずに梨栽培をする梨農家:高塚成生さんです。
落葉果樹である梨の無農薬栽培は非常に難しく、高塚さんは、これまでたくさんの梨の樹を枯らしてきました。
完全無農薬の実現は難しかったのですが、これまで梨の樹を枯らせてきた経験から、35年の年月をかけて、最大限農薬を使用しないギリギリのラインを見極めて栽培することができる独自の栽培法を産み出すことに成功したのです。
その結果、梨農園には多くの生物が棲みつき、
毎年小鳥たちが巣を作りに訪れる梨園となりました。
また高塚さんは無肥料栽培が全く違う味わいを創り出すこととなったのです。
無肥料なので根っこがよくはります。
肥料の窒素分による味の雑味がなく爽やかな味わいとなります。
高塚さんは、収穫時期になると毎朝、梨の食味をして収穫適期を見極めます。
梨の特徴の一つとして、追熟をしない点が挙げられます。
つまり、収穫したタイミングで味の善し悪しが決まるのです。
高塚さんは、早めの収穫等はせず、その適期を見極めて収穫して発送をいたします。
私どもは、店頭販売とは異なり、収穫適期に収穫した採れたての梨を、高塚さんより直送してお届けいたします。
発送期間:9/1-9/20
発送期間:9/15-9/30
発送期間:10/1-10/31